AUTODESK
Kintsugi Workspace
Client : Autodesk
Location : Toranomon, Tokyo
Program : Office
Area : 930 m2
Scope : Design
Year : 2023
Status : Built
Photos : Vincent Hecht
[Please click on the picture to enlarge]
Designing office interiors can be divided into three types of projects:
The client grows out of their space and wants to move out and design a new office, or the client feels that their current workspace requires a programme change and intends to revitalise parts of their space. Then, there are projects in which the client takes over an existing space from another company.
The first type of project is the easiest, as within the interior envelope of the building, the design can start with a more or less clean slate. The second option can become more complicated as it requires the employees and other programmatic re-shuffling during construction.
The third option of taking over space from a third company is the most challenging as it requires a flexible design to address new needs to be inserted within an already more or less complete space. The challenge now is more than just about the design but also regarding the construction budget, as the primary reason for taking over an existing space is that it should not demand too much change.
For this project in which the client took over an existing space, they additionally wanted to add a Japanese touch to a programmatically already almost perfect space. However, its colour palette was very dull and monotone. We were also requested to add some graphical elements of corporate branding and other identity features.
It is not unusual for a global corporation to be culturally sensitive to its local branch office. Still, one of the pitfalls is that the cultural aspect often turns out to be merely a visual reference. To avoid this, we suggested two conceptual ideas: kintsugi, the beauty of imperfection and kumiko as a visual element. By highlighting imperfections, kintsugi, for example, uses gold to repair broken pottery. Traditionally, this means that even repairing broken, old objects can (and should) be part of their beauty.
We wanted to show that we had not merely erased the history of the previous office but that we wanted to complement the existing space with a warmer colour palette and carefully selected new materials; we showed that the new space could attain its new character through it. We installed the kumiko pattern throughout the office, used it as a backdrop in the new multipurpose room and added it as a privacy film of the internal meeting rooms and phone booth. We created a big back-lit metal panel cut out in a kumiko pattern in the reception. LED strip lights create various seasonal scenes of the kumiko pattern.
オフィスのインテリアデザインは、次の 3 種類のプロジェクトに分類できます
まず初めにクライアントは働くスペースが手狭になり、引っ越して新しいオフィスを設計したいと考えている場合です。2つ目は現在のワークスペースのプログラム変更が必要だと感じており、スペースの一部を活性化したいと考えているケース、3つ目はクライアントが既存のスペースを他社から引き継ぐケースがあります。
最初のタイプのプロジェクトは、建物の内部空間で、ほぼ白紙の状態から設計を開始できるため、最も簡単です。2 番目のオプションは、建設中に従業員やその他のプログラムによる再構築が必要になるため、より複雑になる可能性があります。3 番目のオプションについては、すでにほぼ完成しているスペースに新しいニーズを創造するため柔軟な設計が必要となるためとても困難です。
今回の課題は、既存のスペースを引き継いだことにより、デザインだけでなく建設予算の関係であまり大きな変更はできませんでした。既存のスペースを引き継いだこのプロジェクトでは、スペース的にはほぼ完璧でしたが全体のトーンがモノトーンに近い色で構成されていましたので、このスペースに日本的なタッチを加えたいと考えました。さらに企業ブランディング、企業アイデンティティのグラフィック要素を内装に取り込みたいという要望もありました。
グローバル企業が現地支社に対してその土地の文化を取り入れたいという考え方は珍しいことではありません。しかし文化的要素をそのままグラフィックに反映すると空間デザインの視点から見たとき、単なる視覚表現として捉えられてしまう場合があります。これを避けるために、私たちは日本の不完全さの中にある美しさの象徴である金継ぎと視覚的要素としての組子という 2 つのアイデアを提案しました。 例えば、金継ぎでは壊れた陶器を修復するために金を使用して、欠陥を強調します。壊れた古い物体を修復することさえも、その美しさの一部になり得る(そしてそうすべきである)ことを意味します。 私たちは、単に以前のオフィスの歴史を消去したのではなく、文化的要素を温かみのあるカラーパレットと考察を重ねた新しいマテリアルで既存のスペースを補完したいと考えました。それを通して新しい空間として生まれ変わることを示しました。
組子模様をオフィス全体に設置、また新設の多目的室の背景として使用したほか、社内の会議室や電話ボックスのプライバシーフィルムとして追加しました。 フロントには組子模様に切り抜いた、バックライト付きの大きな金属パネルを制作しました。 LEDストリップライトが四季折々の組子模様を演出します。
まず初めにクライアントは働くスペースが手狭になり、引っ越して新しいオフィスを設計したいと考えている場合です。2つ目は現在のワークスペースのプログラム変更が必要だと感じており、スペースの一部を活性化したいと考えているケース、3つ目はクライアントが既存のスペースを他社から引き継ぐケースがあります。
最初のタイプのプロジェクトは、建物の内部空間で、ほぼ白紙の状態から設計を開始できるため、最も簡単です。2 番目のオプションは、建設中に従業員やその他のプログラムによる再構築が必要になるため、より複雑になる可能性があります。3 番目のオプションについては、すでにほぼ完成しているスペースに新しいニーズを創造するため柔軟な設計が必要となるためとても困難です。
今回の課題は、既存のスペースを引き継いだことにより、デザインだけでなく建設予算の関係であまり大きな変更はできませんでした。既存のスペースを引き継いだこのプロジェクトでは、スペース的にはほぼ完璧でしたが全体のトーンがモノトーンに近い色で構成されていましたので、このスペースに日本的なタッチを加えたいと考えました。さらに企業ブランディング、企業アイデンティティのグラフィック要素を内装に取り込みたいという要望もありました。
グローバル企業が現地支社に対してその土地の文化を取り入れたいという考え方は珍しいことではありません。しかし文化的要素をそのままグラフィックに反映すると空間デザインの視点から見たとき、単なる視覚表現として捉えられてしまう場合があります。これを避けるために、私たちは日本の不完全さの中にある美しさの象徴である金継ぎと視覚的要素としての組子という 2 つのアイデアを提案しました。 例えば、金継ぎでは壊れた陶器を修復するために金を使用して、欠陥を強調します。壊れた古い物体を修復することさえも、その美しさの一部になり得る(そしてそうすべきである)ことを意味します。 私たちは、単に以前のオフィスの歴史を消去したのではなく、文化的要素を温かみのあるカラーパレットと考察を重ねた新しいマテリアルで既存のスペースを補完したいと考えました。それを通して新しい空間として生まれ変わることを示しました。
組子模様をオフィス全体に設置、また新設の多目的室の背景として使用したほか、社内の会議室や電話ボックスのプライバシーフィルムとして追加しました。 フロントには組子模様に切り抜いた、バックライト付きの大きな金属パネルを制作しました。 LEDストリップライトが四季折々の組子模様を演出します。